ノーコードツールとは、プログラミングの知識がない人でも簡単にWEBサイトやアプリが作れるツールです。クリックやスクロール、ドロップ&ドラッグができればノーコードツールを作成することができます。ノーコードツールにできることは?導入するメリットデメリット、ノーコードツールの選び方について解説します。
HTMLなどのプログラミング言語を学ばなくてもWEBサイトやアプリの開発ができるのは「ノーコードツール」、ある程度のプログラミング知識が必要なのが「ローコードツール」です。ローコードツールは、ノーコードツールでは難しい細かなカスタマイズや用意されていないテンプレートを作成することができます。
無料で利用できるプランも多いので、「試してみたい!」という人におすすめです。開発ツールを導入するハードルが低いのも特徴で、「AppSheet」ならGoogleアカウントを持っていればすぐに始められます。クラウド環境で接続できるものがあり、機能改善や機能追加、メンテナンスはノーコードツールを提供している事業者がおこなうため、初心者でも安心して使えるでしょう。
外部の開発会社や制作会社にアプリの開発を依頼しなくても自社で対応可能なため、人件費や開発にかかるコストを抑えることができます。企画から開発・運用までの期間が短縮できる点もメリットです。
エンジニアとアプリ提案者との間でイメージを一致させるためには、時間が必要で手間もかかりましたが、ノーコードツールは提案者が豊富なテンプレートの中からイメージに合う色や形、デザイン、機能を選択してアプリを開発することができます。
デメリットは、ノーコードツールが提供していない機能やデザインが利用できないため、カスタマイズの範囲が限られていることです。複雑な機能や細かな条件には対応できません。ノーコードツールは大規模や複雑な開発には不向きだと言えるでしょう。
ノーコードツールは開発環境に依存しているため、機能やセキュリティで制限がかかる可能性があります。サービスが終了してしまうと、開発したアプリが使えなくなるかもしれません。稼働が安定しているツールを選ぶことが重要です。
ノーコードツールのメリットは無料で利用できるプランがあり提案者がイメージ通りのアプリを開発できること、デメリットは大規模や複雑な開発には不向きで、機能やセキュリティで制限がかかりサービスが終了すると利用できない可能性があるということです。
ノーコードツールを使ってある一定のモジュールを組み合わせることで、さまざまな機能を持ったアプリケーション・ソフトを開発することができます。
ノーコードは利用できる機能が限られていますが、用意されているパーツやテンプレートをドラッグ&ドロップで組み合わせてアプリを作り上げることができます。小規模でシンプルなシステム開発を予定している企業には向いているといえるでしょう。
ノーコードはプログラミング不要で開発できるツールです。外部の開発会社や制作会社に依頼せずに自社の社員で作成可能なため、開発時間を短縮することができます。クオリティよりもスピードを重視したい企業におすすめです。
ノーコードは無料で利用できるプランも多く、有料版でも利用料金を細かく設定できるツールもあり、必要なものだけを選択することができます。導入や運用にかかる費用も軽減されるため、コストを抑えたい企業は利用してみてはどうでしょう。
ノーコードツールは無料で試すことができるツールも多く、小規模であれば無料や利用料が少ないツールもあります。開発段階から一定の月額利用料が発生したり、利用人数によって段階的に料金が変わったり、アプリの容量で加算されるなど、さまざまな料金体系があるため、利用する場合は料金をしっかり確認してください。
無料で提供されているノーコードツールは海外製のものが多く、記述も英語です。理解するには機械の翻訳を利用したり、日本語の使い方を参考にしたりと初心者には理解するのが難しいかもしれません。日本語環境では開発がしにくいツールもあるようですので、初心者でもわかりやすいUI/UXかどうかを事前に確認しておくといいでしょう。
各パーツのサポートやマニュアルも忘れずに確認しておきましょう。「マニュアルはだれが見ても分かりやすく書かれているか」「導入後のサポート体制は整っているか」など、英語で記述されている海外製品はとくに注意してください。
ノーコードツールは、ECサイト用やWebサイト用、業務アプリケーション用など用途が限定されたツールが多く、すべてのWebサイトやアプリなどに対応できるわけではありません。「これがしたいのにできない」ということがないように使用しているツールのテンプレートやパーツ機能が目的に合っているものかどうかを確かめてください。
ノーコードツールにはその用途によってさまざまな種類・タイプがあります。初心者におすすめ、テンプレートで簡単にアプリを開発、誰でも簡単にWebサイトの作成ができるなど、Webアプリ開発やWebサイトの作成、業務アプリ開発など目的に合わせたノーコードツールを選択しましょう。無料で試せるサービスもありますので見つかるまでは無料の製品で試してみるのもいいのではないでしょうか。ノーコードツールは、大まかに分類すると以下の3種類です。
Webサイト制作ツールは、企業サイトやECサイトなどの作成に使えるツールです。パソコンやスマホ、タブレットに対応したデザインテンプレートが豊富で、HTMLなどプログラミングの知識がなくてもWebサイト制作を作成することができます。問い合わせフォームや決済機能、予約受付などの機能もあるため、飲食店や宿泊施設などサービス業にもおすすめです。
Webアプリやネイティブアプリなど顧客に対するサービス向けの開発ツールです。Webサイトの制作やECサイトの開設ができるものもあり、業務をまとめて一つのツールで利用したい場合に向いています。おすすめのノーコードツールは、スマホ向けアプリ開発サービス「APPBOX」やBubble、Click、 Adaloです。
ペーパーレス・DXなど業務効率化向けの開発ツールです。業務アプリ開発ツールは、データベースを作り上げてさまざまな業務アプリを開発、社内で既存しているデータを活用して効率化させることもできます。業務アプリに特化したノーコードツールは、kintoneやPlatio 、Airtable、@pocketなどです。
このサイトでは主に業務アプリ開発に特化したノーコードツールを紹介しています。
タスクの効率化だけではなく、業務フローの改善につながるワークフロー機能を備えたおすすめのノーコードツールをご紹介。自社でデジタル化したい業務の範囲とツールの特徴を照らし合わせて、業務効率化にお役立てください。
選定条件:2023年3月15日時点でITreview「Webデータベース・ノンプログラミング開発」に掲載(※1)され、現在もサービス契約が可能な38社を掲載。うちワークフロー機能が搭載されていて、導入事例を掲載している会社18社より以下を選定。
SmartDB…調査対象の中で唯一、SaaS型ワークフロー市場全体・大企業市場シェアNo1.1を獲得(※2)し、WebDB・ワークフロー・システム連携などマルチに揃った機能を備えている。
kintone…調査対象の中で最安値である1ユーザーあたり858円(税込)/月から・最小5ユーザーから利用可能。
CELF…調査対象の中で唯一、Excelをそのまま取り込んで自動アプリ化する機能を備えている。
※1 参照元:ITreview(https://www.itreview.jp/categories/web-database)
※2 参照元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/features/)テクノ・システム・リサーチ「2022年 SaaS型ワークフローメーカーシェア調査」より