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勤怠管理システムをノーコードで自作

勤怠管理は、出退勤の記録だけでなく、シフト作成、休暇・残業の申請承認、法定労働時間の管理など、多岐にわたる運用が必要です。紙やExcelでの管理は入力・集計・確認に時間がかかり、月末月初の負荷が集中しがちです。ノーコードを使えば、自社の勤務形態に合わせた勤怠管理システムを短期間で構築し、運用コストを抑えつつ、ミスと手戻りを減らすことができます。

勤怠管理システムをノーコードで自作するメリット

Excel運用からの脱却でミスと待ち時間を削減

Excelでは「形式違反」「計算式の破損」「最新ファイルの所在不明」などが恒常的なリスクになります。ノーコードでフォーマットとバリデーションを固定化し、打刻や申請時に必須チェック・自動計算・入力制御を行うことで、締め処理時の差し戻しを大幅に削減できます。締め日や承認期限に合わせて自動リマインドを送れば、担当者の負担を平準化できます。

自社ルールに即した柔軟なカスタマイズ

雇用区分ごとの勤務形態(フルタイム、パート、アルバイト、裁量労働等)に応じて、打刻ルールや休憩付与、残業の自動判定、休日出勤の割増判定を設定できます。部署ごとに異なる承認ルートや、店舗単位でのシフト責任者承認など、現場の運用に合わせて条件分岐を実装できます。運用開始後のルール変更にも、画面から設定を変更して素早く対応できます。

可視化とアラートでコンプライアンスを下支え

日別・週別・月別の労働時間を自動集計し、所定超過・残業・深夜・休日労働をダッシュボードで可視化。閾値を超える前にアラートを出すことで、長時間労働の予防やシフト再配置の判断を早められます。履歴は自動で保存され、監査対応時のエビデンス提示も容易になります。

勤怠管理システムに必要な基本機能

打刻と勤怠記録

出勤・退勤・休憩入り・休憩戻りの打刻を記録します。PCやスマホのブラウザ打刻に加え、QRコードやジオフェンス、IP制限による不正抑止の仕組みも検討します。遅刻・早退・打刻漏れの申請補正フローを用意して、現場の手戻りを減らします。

シフト作成・配布

勤務パターンをテンプレート化し、週次・月次で一括配置。人員充足率や資格者配置要件をチェックできるようにし、希望休や学業時間などの制約を加味して自動割り当ての起点を作ります。確定シフトは従業員のマイページに配布し、変更履歴を保持します。

休暇・残業・休日出勤の申請承認

有給休暇、代休、特別休暇、時間単位有給、残業申請、休日出勤申請をオンラインで受付。勤務実績と突合して不整合を自動検知します。金額や時間の閾値、部署・雇用区分に応じて承認ルートを分岐し、差戻し理由をテンプレートで定型化します。

自動集計・月次締め処理

所定時間、実働時間、残業、深夜、休日、遅刻早退回数などを自動集計。締め処理では、打刻漏れ・未承認・超過アラートの未解消一覧を先に片付ける導線を用意します。締め後はロックして履歴を残し、再開時には再計算ログを保持します。

勤怠ルール・就業規則のシステム反映

休憩付与ルール(例:6時間超で45分、8時間超で60分)や、みなし労働・裁量労働の扱い、休日定義、所定週40時間の管理など、会社の就業ルールをパラメータ化して反映します。変更は施行日を持たせてバージョン管理し、移行期間の不整合を回避します。

勤怠管理システムを作るために決めること

勤怠管理システムを作るためにまず決定しなければならないこと、つまりは設計にとって必要なポイントは次の通りです。

要件定義(システムの目的と欲しい機能)

勤怠管理システムを自作する前に、システムの目的と欲しい機能などの要件を明確に定義する必要があります。どのようなデータをどう管理するかしっかり決めておきましょう。
勤怠管理システムの例としては次のような要件定義があります。

  • 社員の出退勤データの管理
  • 残業時間や休暇時間の管理
  • 勤怠データ集計とレポート出力
  • 承認フローを設定し勤怠データの確認と承認を実施する

これらを複数盛り込もうとするのではなく、自社に適したものや必要なものを選ぶことが大切です。

打刻方法

打刻についてもやはり自社の規模や予算に合った方法を採用しなくてはなりません。社内において、社員が簡単で正確に打刻できるかどうかが大切ですが、と同時に作成したい勤怠管理システムに合った方法でなくてはなりません。
打刻には次のような方法があります。

  • タイムカード・ICカードを使用
  • パソコン・スマートフォンによる入力
  • バーコードリーダー・QRコードの利用

このほかにもGPS打刻や指静脈認証のほか、特定のアプリケーションの機能を利用したものなど、打刻にはさまざまな方法が存在します。

管理するデータ項目

次に管理するデータ項目を決定します。
データ項目とは社員情報・勤怠情報・残業情報といったそれぞれのデータ情報をまとめたものです。データ項目はデータベースやテーブルの構造を決め、適切な設計が求められます。さらには集計方法や参照方法など、関連性にも配慮し構築していかなくてはなりません。

他システムとの連携

勤怠管理システムをほかのシステムと連携させるかどうかも自作のポイントとなります。また、会社によっては連携が必須となることもあるでしょう。連携の対象となるのは給与計算システム・人事管理システムなどで、勤怠管理システムと情報を共有したほうが利便性が高い場合があります。あとから連携させるとなるとスムーズに行かないこともあるため、連携が望ましいのであれば構築が終わる前に決めましょう。その際には連携方法やデータの共有方法についても検討する必要があります。

作る手段を決める

システムの設計が完了したら実際の開発へと入ります。開発にはプログラミング言語が用いられることもあれば、ノーコードツールなどの開発ツールを活用する場合もあります。
開発が終わったら、必ずテストを行い、システムが正常に稼働するかどうかをチェックし、バグなどの不具合をその都度修正していきます。
全てのチェックが終了し、安定して稼働するようであれば勤怠管理システムが実際に社に導入されることとなります。

勤怠管理システムを自作する方法3つ

エクセルで管理する

これまでの勤怠管理システムでよく用いられているのがExcelで、その方法として一般的なのがマクロやテンプレートを用いた方法です。

マクロはExcel上でプログラムを組み、よく使う動作や作業など、ある程度を自動的に行えるようにしたものです。Excelについての詳しい知識が必要とされますが、マクロを使うことによって効率良く勤怠管理を行えます。

Excelで勤怠管理をする際にマクロ以外で一般的なのがテンプレートを使用した方法です。テンプレートは無料で使えるものも多く、しかも種類が豊富なので自社に合ったものを選ぶことができます。テンプレートによっては出退勤だけでなく、休憩時間や残業時間、さらには給与の計算も自動的に行われるものがあるので便利です。

また、Excelを用いた勤怠管理システムの場合、人件費を除きコストがほとんどかからないのも魅力です。

プログラミングで作る

「Javascript」「PHP」「Ruby」「Python」などのプログラミング知識があればゼロから勤怠管理システムを自作することもできます。一定の期間はかかるかと思いますが、自社に最適な勤怠管理システムに仕上がる可能性が高いです。
ただし、実際に運用を開始したあとに法改正や就業規則に変更が生じた際はシステムの修正が余儀なく待たれます。そのためプログラミングで勤怠管理を作成した場合は、メンテナンスを継続的に行える人を配置しなくてはなりません。

ノーコードツールを使う

自社にぴったりな勤怠管理システムを作成する方法としては、プログラミング言語を用いることなくアプリ開発を行える「ノーコードツール」の利用も有効です。
プログラミングやソースコードの知識を持たずとも短期間かつ低コストにて勤怠管理システムを開発することができます。
エンジニアなどITの人材不足が深刻化している現代では、誰もがアプリ開発をできるツールとして今後ますますの活用が期待できます。
ただし、ノーコードツールはプラットフォーム選びがとても重要で、提供している企業がサービスを終了すると開発したアプリが使用できなくなる可能性も出てきてしまいます。
利用する際にはノーコードツールをリリースしているサービスとその会社選びもとても重要です。

勤怠管理システムをノーコードで作る手順

要件整理と対象範囲の決定

まず現状課題を棚卸しし、短期で解決したい項目と、段階的に解決する項目を分けます。たとえば第1フェーズは「打刻・休暇申請と月次締めのオンライン化」、第2フェーズで「シフト自動割当・アラート強化」といった段階設計が現実的です。

データ設計とフォーム作成

従業員マスタ(雇用区分、所属、職位、勤務地)、勤務実績、シフト、休暇、申請、承認履歴などのテーブルを定義します。フォームでは、勤務パターン選択、日付・時刻入力のガイド、休憩時間の自動挿入、打刻補正理由の選択肢化など、入力負荷を減らす仕組みを設計します。

承認ワークフローとアラート設計

部署長承認、拠点責任者承認、人事・労務確認などのルートを条件分岐で設定します。未打刻、未承認、超過見込み、休日出勤の連続発生などのイベントに対して、メールやチャットで自動アラートを送るトリガーを作ります。

ダッシュボード・レポートの可視化

個人・部署・全社レベルで、実働時間、残業、休暇取得率、シフト充足率などを可視化します。フィルタや期間比較、CSVエクスポートの導線を用意し、月次会議資料の作成時間を削減します。

検証と段階リリース

代表部署で試験運用し、運用ルールとシステム仕様の差異を洗い出します。マニュアルやヘルプ、申請テンプレートの文言を整えたうえで全社展開し、初月は日次で問い合わせをモニタリングします。改善は週次で小刻みに反映します。

外部サービスとの連携

ノーコードで構築した勤怠システムは、周辺システムとの連携で真価を発揮します。データが一方向に偏らないように、入力源・マスタ・出力先を明確にし、二重管理を避けます。

  • 給与計算ソフトと連携して、勤怠締めデータをインポートしやすい形式で出力
  • カレンダー連携で、シフト・休暇を個人カレンダーへ配信
  • チャット連携で、打刻リマインドや承認依頼を自動通知
  • スプレッドシート連携で、月次集計や異常検知を可視化
  • ストレージ連携で、申請書・医師証明書などの添付を保管

導入初期は読み出し中心の連携から始め、安定後に双方向連携に移行すると、トラブル時の切り戻しが容易です。

いかに自社に適した勤怠管理システムを開発できるかがポイント

勤怠管理システムは機能豊富であれば使いやすいというわけではありません。あれもこれもと余計な機能を搭載することで返って使いにくいものになってしまうこともあります。プログラミングを使用しなくてもシステム開発を行えるノーコードツールなど活用して、自社にぴったりと合った賃貸管理を構築してみてください。

使える業務アプリを作成できる
ノーコードツールおすすめ3選

タスクの効率化だけではなく、業務フローの改善につながるワークフロー機能を備えたおすすめのノーコードツールをご紹介。自社でデジタル化したい業務の範囲とツールの特徴を照らし合わせて、業務効率化にお役立てください。

他部署と連携できる
ワークフローや社内全体の
データベースがつくれる
SmartDB
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引用元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/)

こんな企業におすすめ
  • 個別業務だけではなく、他部署との連携業務含めてプロセス全体をデジタル化したい
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アプリのひな形から
業種や部門別にアプリがつくれる
kintone
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引用元:kintone(https://kintone.cybozu.co.jp/)

こんな企業におすすめ
  • 部署内での利用などスモールスタートでデジタル化したい
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Excelの条件式や見た目を
維持したまま
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CELF
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引用元:CELF(https://www.celf.biz/)

こんな企業におすすめ
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選定条件:2023年3月15日時点でITreview「Webデータベース・ノンプログラミング開発」に掲載(※1)され、現在もサービス契約が可能な38社を掲載。うちワークフロー機能が搭載されていて、導入事例を掲載している会社18社より以下を選定。
SmartDB…調査対象の中で唯一、SaaS型ワークフロー市場全体・大企業市場シェアNo1.1を獲得(※2)し、WebDB・ワークフロー・システム連携などマルチに揃った機能を備えている。
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CELF…調査対象の中で唯一、Excelをそのまま取り込んで自動アプリ化する機能を備えている。
※1 参照元:ITreview(https://www.itreview.jp/categories/web-database
※2 参照元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/features/)テクノ・システム・リサーチ「2022年 SaaS型ワークフローメーカーシェア調査」より