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自作できる

生産管理システムはノーコードツールで
自作できる

製造業では生産管理が欠かせません。紙ベースや手作業での管理は手間もコストもかかりますし、ミスが起こるリスクも高まりますので、生産管理システムの導入を課題としている企業も少なくありません。生産管理システムは外部システムを導入するだけでなく、ノーコードツールで自作することもできます。ここでは、ノーコードツールで生産管理システムを自作する方法について解説します。

生産管理システムでできること

工程管理

製造工程の進行を管理する工程管理では、材料の加工、配送、品質管理などが対象となります。工程管理がうまく機能すれば、人材配置や資材配分が最適化でき、生産のリードタイムの短縮やコストの削減が期待できます。

在庫管理

在庫データを確認、管理する機能です。製造途中段階の部品や原材料、資源在庫、完成品などが対象です。在庫管理を行うことで、製品の余剰生産によるロスや在庫欠品を防ぐことができます。

出荷管理

製造工場から出荷されるまでの納期や出荷台数を管理するものであり、注文に対して適切に出荷や納品が行われていることをチェックします。納期遅れ、出荷ミスを防ぐことができ、受注情報などと連携させて出荷管理業務を効率化できます。

原価管理

製造原価計算は人の手で行うとどうしてもミスが出てきます。生産管理システムを使えば正しく原価計算ができ、製品・ロットごとの計算や実績原価と標準原価の比較など様々な業務をスピーディーに効率よく行えます。

予算管理

予算管理機能では、各工場別の予算が迅速に作成できるようになります。Excelでの予算管理も可能ですが、業務担当者の手作業となるので時間がかかりミスが起こる可能性もありますし負担も大きいです。予算管理機能を使うことで計算が自動化でき、予算管理が簡単にできるようになります。

生産管理システムをノーコードツールで
作る方法

ノーコードアプリ作成ツール「Unifinity Wizard」で制作した事例を紹介します。

生産台帳を15分で作成可能

Excelで管理していた生産台帳についてノーコードツールで作成する手順を見てみましょう。

  1. 日付や品名、ロットナンバーなどの入力項目を登録、
  2. どの工程でどの項目を入力するのかを設定
  3. 画面パターンや表示項目を調整

この3ステップだけでアプリを作ることもできます。アプリに入力したデータはクラウドに保存され、リアルタイムでどこからでも確認できます。また、CSV形式でダウンロードして活用することもできます。

オフライン環境でも利用可能

営業日報、生産実績記録、入出庫記録、現場作業記録についてUnifinityのサポートサイトを参照しながら大枠を作り、現場の意見を聞きながら改善する形でアプリの自作に成功した事例もあります。オフライン環境で利用でき、電波のない現場でも活用できます。

生産管理システムを作るうえで配慮すること

セキュリティ

ノーコードツールは一般的なエンジニアが0から開発する場合と比較してセキュリティが高くなる傾向にあります。ただし、セキュリティ対策が重要であることは同じです。

  • 認証機能
  • 2段階認証
  • サードパーティー認証
  • ドメイン認証
  • データアクセス制御
  • データ暗号化

ノーコードツールが提供するセキュリティ対策は色々あるので、何が導入されているかをチェックしておくと良いでしょう。また、セキュリティ規格を取得しているかどうかも確認してください。

サポート体制

ノーコードツールはサポートの質も選ぶ際の重要な項目です。多くの場合、導入時のみのサポートとなっていますが、実際の運用・活用サポートも行っているところでは、操作方法などの指導を受けることもできます。また、メールだけでなく電話、チャットで問い合わせができるとすぐに対応してもらえるでしょう。

生産形態と合致する管理項目

製造業によって、生産時期や生産方式、生産量などが異なります。自社の生産形態に対応しているものを選ぶようにしましょう。

また、生産管理システムはクラウド型やオンプレミス型で提供されるものです。インターネットを介して利用するクラウド型はネット環境があればどこからでもアクセス可能です。一方、オンプレミス型は自社仕様の生産管理システムを構築できます。初期費用がかかりますがランニングコストは抑えられます。トータルコストで比較・検討しましょう。

生産管理システムは外部に委託しなくても
ノーコードツールで自作可能

生産管理のシステム化は現場の作業負担を軽減し、ミスの防止や業務の効率化、コストカットなどの効果が期待できるものです。システム構築には費用が掛かるイメージですが、ノーコードツールがあれば自作することもできます。

ノーコードツールは色々ありますので、導入する際には比較・検討して自社に合うツールを選ぶことが大切です。

使える業務アプリを作成できる
ノーコードツールおすすめ3選

タスクの効率化だけではなく、業務フローの改善につながるワークフロー機能を備えたおすすめのノーコードツールをご紹介。自社でデジタル化したい業務の範囲とツールの特徴を照らし合わせて、業務効率化にお役立てください。

他部署と連携できる
ワークフローや社内全体の
データベースがつくれる
SmartDB
SmartDB

引用元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/)

こんな企業におすすめ
  • 個別業務だけではなく、他部署との連携業務含めてプロセス全体をデジタル化したい
  • ITの専門知識が無い現場部門が、自分たちで業務をデジタル化したい
100種類以上の
アプリのひな形から
業種や部門別にアプリがつくれる
kintone
kintone

引用元:kintone(https://kintone.cybozu.co.jp/)

こんな企業におすすめ
  • 部署内での利用などスモールスタートでデジタル化したい
  • 拡張機能で必要なものだけを選んでカスタマイズしたい
Excelの条件式や見た目を
維持したまま
システム内でアプリがつくれる
CELF
CELF

引用元:CELF(https://www.celf.biz/)

こんな企業におすすめ
  • 膨大なExcelをデジタル化したいが、設定した条件式を壊したくない
  • ツールの操作習得に時間を掛けたくない

選定条件:2023年3月15日時点でITreview「Webデータベース・ノンプログラミング開発」に掲載(※1)され、現在もサービス契約が可能な38社を掲載。うちワークフロー機能が搭載されていて、導入事例を掲載している会社18社より以下を選定。
SmartDB…調査対象の中で唯一、SaaS型ワークフロー市場全体・大企業市場シェアNo1.1を獲得(※2)し、WebDB・ワークフロー・システム連携などマルチに揃った機能を備えている。
kintone…調査対象の中で最安値である1ユーザーあたり858円(税込)/月から・最小5ユーザーから利用可能。
CELF…調査対象の中で唯一、Excelをそのまま取り込んで自動アプリ化する機能を備えている。
※1 参照元:ITreview(https://www.itreview.jp/categories/web-database
※2 参照元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/features/)テクノ・システム・リサーチ「2022年 SaaS型ワークフローメーカーシェア調査」より