近年、業務改善を目的としてノーコードツールでアプリを制作する企業が多くなっています。ここではその中でもカレンダーアプリに焦点をあてて解説します。業務用アプリの自作を検討している方はぜひチェックして下さい。
アプリ開発において要件定義は最も重要なセクションといえます。プロジェクト全体の進め方や認識のすり合わせ、アプリの目的・意義を決定するなど開発を成功させるためには欠かせない「アプリ開発の土台」となります。重要な工程であることからプロジェクトマネージャーやシステムエンジニアが担当することが多く、要件定義でプログラミングを行うことはないもののある程度アプリ開発の知識を持っている方が担当することが望ましいでしょう。
要件定義を行ううえにおいては、「コミュニケーションをしっかりとること」「要望は漏らさず伝えること」「コスト感を掴んでおくこと」という3点が外せないポイントになります。認識に齟齬があると仕様変更や機能追加の要望が頻発したりトラブルが発生するリスクがあるため、チーム内でしっかりとすり合わせるための密なコミュニケーションは欠かせません。また、実際に使ううえで効果がきちんと得られるよう、使用する側からしっかりと要望を伝えるとともに、全体でどれくらいのコストがかかるのかも把握しておくようにしましょう。
制作したアプリを誰が使うのか、を把握するために利用者のリストを洗い出しておきましょう。どの部署で使うのか・誰が使うのかによって仕様や盛り込む機能も変わってきますし、誰と打ち合わせをするのか・誰と目線を合わせなければならないのかを明確にしなければなりません。このプロセスを外してしまうと、誰のために作ったアプリがわからずうまく機能しないおそれがあります。
どれだけ機能が豊富なアプリであっても、現場で使えなければ意味がありません。そのため対象となるユーザーが使えるような様式や使いやすい・分かりやすいUIを意識して制作しなければいけません。開発側の目線だけで開発を進めてしまうと、お金や時間だけをかけて実用性の低いアプリになってしまうかもしれません。かならずユーザーが使う場面を想定し、実際の使用場面において「使いやすい」と感じられるものを目指しましょう。
アプリ開発においてはセキュリティやアクセス制限も重要なポイントになります。昨今ではリモートワーク・在宅勤務をするケースも増えていますが、どこでも働ける反面セキュリティ面が気になります。特にカレンダーやスケジュールアプリは「いつどこに行くのか」「誰と商談するのか」などといった機密性の高い情報を取り扱うものになります。従って、どういうセキュリティ対策を講じるのか、どのようにアクセスを制限するのかなどもしっかりと考えるようにしましょう。
エクセルは表計算ソフトですので、セルや枠をうまく駆使することによってカレンダーアプリを作ることも可能です。エクセルを使って制作したカレンダーであればセルに予定を打ち込むことでスケジュール管理が可能ですし、必要に応じて印刷することもできます。また、インターネット上には数多くのテンプレートが公開されていますので、自分にあったカレンダーを探してみてはいかがでしょうか。もし好みのものが無い場合、白紙の状態から自作してみてもよいでしょう。エクセルは日付や曜日を自動で判別してくれる関数も使用することができますので、ある程度システマチックに運用できるカレンダーが作れるでしょう。
カレンダーアプリはもちろんプログラミングでも制作することが可能です。Pythonなどのプログラミング言語を使用することで作ることができますし、動画やWebページなどでも作り方を検索することが可能です。興味のある方は検索してみてください。
ノーコードツールを用いてカレンダーアプリを作ることも可能です。アプリ内にイベント情報を表示したりスケジュール予約を入れる機能など、スケジュール管理を目的としたカレンダーアプリに必要な機能も盛り込むことができます。ノーコードでのアプリ開発ツールはさまざまな種類があり、テンプレート的に制作できるアプリに関しては自由度が低く、学習効果や実装時間が長くなるようなものであれば柔軟に制作することが可能です。もっとも重要なことはノーコードツールにおける向き・不向きをしっかりと理解し、目的に適したノーコードツールを選んで開発を行うことです。ノーコードの魅力はコストを抑えて迅速に開発できるという点ですので、このメリットを最大限に享受できるよう開発を進めて行きましょう。
ノーコードツールはさまざまなものがありますので、自社の開発体制や従業員の状況に応じて何を導入するかを検討しましょう。このサイトではさまざまなノーコードツールを紹介していますので、ぜひ比較してください。
タスクの効率化だけではなく、業務フローの改善につながるワークフロー機能を備えたおすすめのノーコードツールをご紹介。自社でデジタル化したい業務の範囲とツールの特徴を照らし合わせて、業務効率化にお役立てください。
選定条件:2023年3月15日時点でITreview「Webデータベース・ノンプログラミング開発」に掲載(※1)され、現在もサービス契約が可能な38社を掲載。うちワークフロー機能が搭載されていて、導入事例を掲載している会社18社より以下を選定。
SmartDB…調査対象の中で唯一、SaaS型ワークフロー市場全体・大企業市場シェアNo1.1を獲得(※2)し、WebDB・ワークフロー・システム連携などマルチに揃った機能を備えている。
kintone…調査対象の中で最安値である1ユーザーあたり858円(税込)/月から・最小5ユーザーから利用可能。
CELF…調査対象の中で唯一、Excelをそのまま取り込んで自動アプリ化する機能を備えている。
※1 参照元:ITreview(https://www.itreview.jp/categories/web-database)
※2 参照元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/features/)テクノ・システム・リサーチ「2022年 SaaS型ワークフローメーカーシェア調査」より