ここでは、ヒヤリハット対策ができる業務アプリをノーコードで開発し業務が効率化した事例を紹介します。
ヒヤリハットも少なくない製造業。フレコンバッグの荷降ろし中、クレーン車の荷台に乗ってフレコンバッグを吊り上げようとしたところ、バッグが身体に当たって落下しそうになった事案がありました。これはクレーンを操作した際の立ち位置を作業員が十分に把握しておらず、クレーンのワイヤーが斜めになっていたことが原因です。
対策としては、クレーン車を無線操作する、操作時の立ち位置を作業員が把握できるよう、安全教育を徹底することなどが挙げられます。
建設業では、スレート屋根を踏み抜いてしまい、コンクリート床へ落下しそうになったヒヤリハット事例があります。作業員が倉庫の解体作業を行っていた際、老朽化したスレート屋根の上を歩いてしまったことが原因です。また、屋根の上に踏み板がなく、安全帯が使われていなかったことも挙げられます。
こうしたヒヤリハットを防ぐには、屋根の上で作業する際に幅広の踏み板を設置することが求められます。さらに安全帯の使用を徹底するなど、踏み抜きによる落下防止措置を講ずる必要があります。
運輸業では、トラックの荷台でシートを剥がす際、足が滑って転倒しそうになったヒヤリハットの事例があります。作業中は雨で鋼材が濡れており、滑りやすい状況になっていました。安全帯があったため転落は免れましたが、一歩間違えば大事故にも繋がりかねない事例です。
対策としては、やはり安全帯の着用の徹底が挙げられます。トラック上で作業する際、安全帯を装着しないケースは多いものの、もしもに備えるなら安全帯を着用するよう作業員へ周知し、場合によっては安全教育を徹底することが必要です。
ノーコードでヒヤリハットや事故の未然防止を強化した事例です。
三井倉庫サプライチェーンソリューションは、ヒヤリハットや事故の管理を自社開発のシステムで行っていました。しかし検索しづらい・一覧性が悪いなどの問題があり、スピーディな要因分析や再発防止策に繋げられない状態になっていました。他にも、社内ネットワークでしかシステムを利用できず、進捗状況が可視化されないことによる対応の遅れなどの課題もありました。
こうした状況改善のために、ノーコードツールのSmartDBを導入。物流技術部における事故やヒヤリハットのアプリを作成し、業務で活用しています。
ヒヤリハットの報告件数が増加した一方、管理者の負担軽減を実現した事例です。
資源リサイクル事業を手がける豊通リサイクルは、ヒヤリハットの報告や改善提案を紙ベースで行っていました。しかし、紙ベースでは後回しにされやすく、報告自体を忘れてしまうなどの課題がありました。また、報告内容の文章や粒度にムラがあり、確認に多くの時間を要していました。
このような状況から脱却するため、ノーコードツールのPlatioでヒヤリハット報告業務をアプリ化。その場で報告できる手軽さから、報告漏れがなくなって報告件数が増加しました。データ化・集計作業も不要になり、管理者の業務負担・時間軽減も達成しています。
ヒヤリハット対策ができる業務アプリをノーコードで開発すれば、開発時間の短縮やコスト削減のメリットがあります。さらには実際にアプリを利用するユーザーが開発できるため、実務に沿った使いやすいアプリを開発することができるでしょう。
ソースコードを書かずに、システムやアプリ開発ができるノーコードツール。業務改善のためには、解決したい課題に対応できるかはもちろんのこと、利用シーンにあったツール選びが大切。
トップページでは、業務効率化を目指す方向けノーコードツールの選び方を整理。ツールの機能特徴別におすすめを紹介しているので、ぜひお役立てください。
タスクの効率化だけではなく、業務フローの改善につながるワークフロー機能を備えたおすすめのノーコードツールをご紹介。自社でデジタル化したい業務の範囲とツールの特徴を照らし合わせて、業務効率化にお役立てください。
選定条件:2023年3月15日時点でITreview「Webデータベース・ノンプログラミング開発」に掲載(※1)され、現在もサービス契約が可能な38社を掲載。うちワークフロー機能が搭載されていて、導入事例を掲載している会社18社より以下を選定。
SmartDB…調査対象の中で唯一、SaaS型ワークフロー市場全体・大企業市場シェアNo1.1を獲得(※2)し、WebDB・ワークフロー・システム連携などマルチに揃った機能を備えている。
kintone…調査対象の中で最安値である1ユーザーあたり858円(税込)/月から・最小5ユーザーから利用可能。
CELF…調査対象の中で唯一、Excelをそのまま取り込んで自動アプリ化する機能を備えている。
※1 参照元:ITreview(https://www.itreview.jp/categories/web-database)
※2 参照元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/features/)テクノ・システム・リサーチ「2022年 SaaS型ワークフローメーカーシェア調査」より