ノーコードでアプリを開発できる「kintone」について機能、導入事例、サポート体制、料金などを調査しました。業務改善のためのツール選びにお役立てください。
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kintoneは「ドラッグ&ドロップ」「エクセルを読み込む」「サンプルアプリから選ぶ」だけで、誰でもかんたんにシステムを構築することが可能です。時間とともに業務の内容が変化したときでも、システム変更が思いのままです。
さまざまな業種の仕事で選ばれていることも特徴です。kintoneを利用するのに、特別なスキルや知識は不必要で、部署や立場、スキルに関わらず、現場の担当者がマウス操作で使い始めることが可能。導入担当者の9割以上が非IT部門(※)です。
特別なスキルが不要な「プラグイン」や、JavaScript/CSSファイル、APIとの連携で、kintoneの機能を拡張できます。使いたい用途を選ぶだけですぐに使い始められて、必要な数だけ機能を追加することが可能です。
kintone専用拡張機能サービスでは、帳票出力やカレンダー、Webフォーム作成など、kintoneと一緒に使うと便利なサービスを豊富に用意。外部サービス連携では、電子契約サービスや、ファイル管理サービスなど、さまざまなクラウドサービスと連携し、効率的な利用ができます。業種業務アプリパッケージでは、業種業務に特化した専用アプリがパッケージ化されており、導入後にすぐ使い始められます。
全国各地で開催されるユーザーズイベント「kintone hive/kintone AWARD」や、ユーザー同士で運用方法やノウハウを共有しあえるオンラインコミュニティ「キンコミ」、技術者向けの「cybozu developer network」など、ユーザーから集まる豊富でリアルなコミュニティに参加することができます。
kintone hiveは、ユーザー同士でkintoneの活用アイデアを共有しあうイベント。日々の業務でkintoneを使いこなしているユーザーが一堂に会し、業務改善につながる活用ノウハウをそれぞれの視点で披露・共有します。
住友商事株式会社が事業展開する6つの営業部門の1つ、輸送機・建機事業部門。新たなビジネスに経営資源を振り分けるべく、ITツールの活用を推進しています。「既存のオペレーションは効率化・高度化していき、新しい価値創造・ビジネスの進化に、積極的にリソースを充てていくのが部門の方針。」
この業務効率化に寄与するソリューションの1つにkintoneが採用されています。「当部門内の業務は、一見似たような業務でも国・相手先の事情に合わせてやり方が異なり、営業部ごとに小粒の業務が散在している状況。個別最適が進み、定型化・標準化の難易度が高いことが、自動化や業務改善と一口に言っても難しいところでした。」
ExcelやAccessでの開発も含めて複数のソリューションを検討した結果、テキストだけでなくPDFやJPEGなどのデータが一元管理でき、自分たちで自由に変更可能なkintoneが選ばれました。
「ITツールの導入は、本来であれば全社導入を前提に検討しますが、プロジェクト自体が営業ニーズに近いところにあるため、コーポレートと相談しながらトライアルを実施するという役割も担っています。だからこそ、すぐに仕組みが構築できるitnoneが最適だと判断したのです。」
「セキュリティも含めて詳細に調査し、エビデンスをベースにコーポレートと共働できたことは大きかったです。」
小田急グループの総合不動産会社である小田急不動産株式会社。仲介事業におけるCRM基盤を刷新し、汎用性に富んだkintoneを新たな基盤として採用しました。
仲介事業部では、15年ほど前からFileMakerを用いてCRM基盤を構築し、顧客管理や物件管理を行ってきました。しかし、カスタマイズを繰り返すことでシステムが属人化していたため、事業リスクとして課題感を持っていたのです。
現場の業務負担を軽減しつつ、正しい情報がきちんと一元管理された基盤への刷新を目指すことになりました。そこで、ある程度自由に作り込める汎用的なソリューションとして、kintoneに白羽の矢が立ったといいます。
「現場にはITに対して抵抗感を持つ人もいるため、新しい仕組みへ刷新していくのは大変な作業が伴うもの。だからこそ、現状の操作性を残しながら、これまでの課題が解消できる仕組みが必要でした。汎用性の高いkintoneであれば、既存の業務フローを踏襲しながら、情報の一元化など現場へのメリットがきちんと提示できると考えたのです。」
「不動産業界は今でも紙の文化が根強く残っており、それは我々も例外ではありません。紙やExcelで行っている業務をkintoneに集約していくことで、データ活用の幅を広げていきながら業務改善につなげていきたい。」
カスタマーサポートでは、kintoneの機能や使い方を相談することができます。公式サイトでは動画でkintoneの基本が理解できるので、初心者は利用しやすいでしょう。
また、kintoneの業種別における使い方をPDFでダウンロードすることができます。小売り、製造、不動産など、それぞれの業界でどんな風にkintoneを使うのかを知ることができるでしょう。サイボウズ公認のパートナー企業がいることもポイント。「導入をサポートしてほしい!」「プロに開発を頼みたい」なら、kintoneのオフィシャルパートナーに相談してみるのが早道です。
導入前後の問題をパートナー企業がサポートしています。多様なオンラインセミナーも開催しているので、導入後もアプリの知識を広げていけるでしょう。
kintone・カフェでは、世界41支部において、「kintoneって何ができるの?」、「kintoneでどこまでできるの?」、「kintoneについて勉強したい」という方が集まり、勉強会を開催しています。またデベロッパー向け勉強会も開催しており、カスタマイズについての情報を得ることができます。
kintoneは、Webデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービス。日本、アメリカ、中国の3リージョンで提供されていることが特徴。「プラグイン」や、JavaScript/CSSファイル、APIとの連携で機能を拡張できるため、業務の変更・追加も容易に行えるでしょう。
ソースコードを書かずに、システムやアプリ開発ができるノーコードツール。業務改善のためには、解決したい課題に対応できるかはもちろんのこと、利用シーンにあったツール選びが大切。
トップページでは、業務効率化を目指す方向けノーコードツールの選び方を整理。ツールの機能特徴別におすすめを紹介しているので、ぜひお役立てください。
運営会社 | 株式会社サイボウズ |
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所在地 | 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 27F |
TEL | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
公式HP | https://kintone.cybozu.co.jp/ |
タスクの効率化だけではなく、業務フローの改善につながるワークフロー機能を備えたおすすめのノーコードツールをご紹介。自社でデジタル化したい業務の範囲とツールの特徴を照らし合わせて、業務効率化にお役立てください。
選定条件:2023年3月15日時点でITreview「Webデータベース・ノンプログラミング開発」に掲載(※1)され、現在もサービス契約が可能な38社を掲載。うちワークフロー機能が搭載されていて、導入事例を掲載している会社18社より以下を選定。
SmartDB…調査対象の中で唯一、SaaS型ワークフロー市場全体・大企業市場シェアNo1.1を獲得(※2)し、WebDB・ワークフロー・システム連携などマルチに揃った機能を備えている。
kintone…調査対象の中で最安値である1ユーザーあたり858円(税込)/月から・最小5ユーザーから利用可能。
CELF…調査対象の中で唯一、Excelをそのまま取り込んで自動アプリ化する機能を備えている。
※1 参照元:ITreview(https://www.itreview.jp/categories/web-database)
※2 参照元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/features/)テクノ・システム・リサーチ「2022年 SaaS型ワークフローメーカーシェア調査」より