請求書管理は、見積・受注・納品からの金額確定、請求書の発行・送付、入金消込、未入金フォロー、会計仕訳までが一連の流れでつながります。紙やExcel中心の運用では、番号重複、版ズレ、送付漏れ、入金照合の手作業化などの課題が発生しやすく、回収遅延や売掛残の膨張を招きがちです。ノーコードを使えば、自社の締め・支払サイト・承認ルールに合わせて短期間で請求書管理システムを構築し、回収スピードと事務品質を同時に高められます。
Excelや複数ファイル運用では、請求番号の重複や付け忘れ、旧版の再送などが発生します。ノーコード化により、採番ルール、必須項目チェック、税計算ロジックをフォームに組み込めるため、入力時点で整合性を担保。送付履歴・再発行履歴も自動保存され、監査対応が容易になります。
締め日、発行日、支払条件(末締め翌月末払いなど)、手数料負担、検収方式、税区分、端数処理(四捨五入・切上げ・切捨て)をマスタ化。金額や取引先属性による発行前承認の分岐、印影の有無、送付チャネル(メール/PDF/郵送代行)も条件で自動化できます。
請求書の必須記載項目(適格請求書番号、税率・税額、取引日、取引内容、発行者情報など)をテンプレートで担保し、電子保存時の改ざん防止、検索要件(取引年月日、取引金額、取引先名)を満たすメタ情報を保持。訂正・取消は差替履歴と関連づけ、証跡を残します。
請求先名、部署・担当、住所、メール、適格請求書番号、支払条件、振込先、手数料負担、税区分、締め日・支払サイトを管理します。与信区分や回収リスクメモを持たせて督促優先度に活用します。
品目コード、名称、単位、単価、税区分、課税/非課税、割引可否を保持。見積からの流用や、最新単価の自動適用、個別案件価格の上書きにも対応します。
ヘッダには請求番号、発行日、取引日、通貨、締め、支払条件、振込先、振込手数料の取扱い、担当者、メモを保持。明細は品目、数量、単価、税区分、税率、金額、備考を複数行で管理します。税計算は明細ごとか請求書合算かを選択でき、端数処理を方式ごとに固定できます。
請求番号の採番は「INV-{YYYY}{MM}-{####}」などのルールを用意し、重複を禁止。PDFテンプレートはロゴ、社名・住所、適格請求書番号、銀行口座、備考、印影欄の有無を切り替え可能にします。
請求書PDFを自動生成し、メール送付。本文テンプレートとBcc、送付履歴、再送、開封確認、ダウンロード履歴を保持。郵送代行や取引先ポータルへの掲示にも対応します。
銀行明細のCSV/連携データを取り込み、請求番号・金額・取引先名で自動照合。差額(振込手数料控除、過入金、端数差)や一部入金、複数請求のまとめ入金をルール化して処理します。消込結果は売掛残に反映します。
入金予定日を基準に未入金一覧を生成し、期日前リマインド、期限超過アラート、段階別の督促メールを自動送付。担当アサインとフォロータスクを自動発行し、対応履歴を残します。
誤発行時の取消、差替発行、値引・追請求の処理を標準化。赤伝(マイナス請求)や訂正履歴の整合性をシステムで担保します。
通貨ごとの小数点・端数処理、レート適用基準日、言語別テンプレートを管理。海外取引の税区分は社内ポリシーに従いフラグで制御します。
見積→発注→納品→検収→請求の流れをデータでつなぎ、差異がある場合は理由を必須化。納品書や検収記録を請求書に添付します。
売掛残高、回収予定、入金遅延率、回収サイト、DSO(平均回収期間)、督促ステータス、訂正・取消件数、請求書発行リードタイムをダッシュボードで可視化します。
締め・支払サイト、承認ルート、印影、送付チャネル、インボイス対応項目、電帳法の運用方針(改ざん防止・検索要件)を決めます。まずは既存の見積・納品・受注との連携範囲も定義します。
取引先、請求書、請求明細、入金、消込、税率、採番、テンプレート、担当者、添付、送付履歴といったエンティティとリレーションを設計。ユニーク制約や参照整合性を設定します。
請求作成フォームでは、取引先選択で支払条件や税区分を自動補完。明細は行の追加・複製、商品検索、税区分の選択、割引入力、備考をサポート。住所は郵便番号検索、銀行口座はマスタから選択できるようにします。
採番ロジックとPDFテンプレートを確定し、金額・割引率・新規先などの条件で発行前承認を分岐。再発行時は元版へのリンクを強制し、履歴を自動生成します。
締め日に対象取引先の請求書を一括作成し、ドラフトを生成。承認後に自動送付、未入金の段階督促、月次の売掛レポートを定期配信します。
銀行CSVのマッピング、振込名義のゆらぎ対応、金額一致・番号一致・複合条件の優先順位、手数料差額処理、部分入金の割当ルールを定義します。
回収予定、未入金、遅延、担当別回収率、DSO、督促ステータスを可視化。しきい値を超えたら自動通知し、週次の回収会議に活用します。
先行顧客でパイロット運用し、採番・税計算・テンプレート・送付・入金消込の一連を通しで検証。マニュアルとテンプレート文言を整え、全社展開します。
周辺システムと連携することで、請求から回収・会計までの流れを自動化できます。初期は片方向連携から始め、安定後に双方向へ拡張します。
ノーコードなら、請求作成、採番、PDF送付、入金消込、督促、会計連携までを短期間で一気通貫にできます。自社ルールと法令要件をロジック化し、運用を回しながら継続改善できるのが最大の強みです。まずは最小構成で立ち上げ、消込ルールや自動化、外部連携を段階的に拡充しましょう。
タスクの効率化だけではなく、業務フローの改善につながるワークフロー機能を備えたおすすめのノーコードツールをご紹介。自社でデジタル化したい業務の範囲とツールの特徴を照らし合わせて、業務効率化にお役立てください。
引用元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/)
引用元:kintone(https://kintone.cybozu.co.jp/)
引用元:CELF(https://www.celf.biz/)
選定条件:2023年3月15日時点でITreview「Webデータベース・ノンプログラミング開発」に掲載(※1)され、現在もサービス契約が可能な38社を掲載。うちワークフロー機能が搭載されていて、導入事例を掲載している会社18社より以下を選定。
SmartDB…調査対象の中で唯一、SaaS型ワークフロー市場全体・大企業市場シェアNo1.1を獲得(※2)し、WebDB・ワークフロー・システム連携などマルチに揃った機能を備えている。
kintone…調査対象の中で最安値である1ユーザーあたり858円(税込)/月から・最小5ユーザーから利用可能。
CELF…調査対象の中で唯一、Excelをそのまま取り込んで自動アプリ化する機能を備えている。
※1 参照元:ITreview(https://www.itreview.jp/categories/web-database)
※2 参照元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/features/)テクノ・システム・リサーチ「2022年 SaaS型ワークフローメーカーシェア調査」より