ノーコードでアプリを開発できる「Wagby」について機能、導入事例、サポート体制、料金などを調査しました。業務改善のためのツール選びにお役立てください。
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Wagbyは3つのステップのみでアプリケーションを完成させることができます。1ステップ目は、「データ定義」。業務で使われるデータの種類・型・関係性などを整理していきます。
2ステップ目は「ビルド」です。ビルドを行うことでアプリケーションとして実行できるようになりますが、そのビルドがボタンを押すだけで行えます。最終ステップは「完成」です。たったこれだけのステップで、ブラウザからアプリケーションを使用できるようになります。
クラウドサービスの中には登録ユーザー数で課金をするケースも多いですが、これではあまり利用しないユーザーがいても料金が発生してしまいます。Wagbyではコストの適正化の観点から、ユーザー課金ではなく同時接続セッション課金方式を採用。本番環境を同時に利用する人数によって料金が変動します。
システムに登録するユーザー数で課金されないため、月額利用料金の大幅カットが可能です。また、開発者1名が利用する場合の料金設定もあります。
複数のユーザーが同じサーバを共有で利用するマルチテナント方式を採用しているクラウドサービスが多いですが、Wagbyはクライアントごとに専用の仮想サーバやデータベースを用意しています。
そのため、もし他のクライアントで障害が発生しても自社に影響を及ぼさず、特定の利用者の操作によって自社サービスのパフォーマンスが劣化するような問題も発生しません。安定性や堅牢性のあるサーバを実現します。
コロナ禍において在宅勤務を急遽開始する必要があり、在宅申請のアプリを会社ですでに導入しているWagbyで行いました。簡単な書類申請だったため、エクセルが得意の新人に開発を依頼。画面から簡単に入力フォームが作成でき、ワークフローも容易に設定できることもあってガイドやヘルプを参考にしながらわずか3日で完成することができました。
このようなシステムを外部に委託すると、最低でも1ヶ月かかります。料金も100万円ほどかかると思われるため、自社開発することでコスト削減と早期導入が実現できました。
まずは基本的な機能のみを作成し、付加的な機能はプロトタイプ的に機能を追加することで十分使えるシステムが完成。在宅勤務する人は多く、紙の申請書類やメールでは運用が追いつきませんでした。今回のアプリ導入でWeb画面から申請・承認ができるようになり、複雑な運用を行う必要がなくなったことで業務の効率化が図れました。
複数の部門間で情報を入力できるシステムを構築することになり、システム内製化のための開発環境としてWagbyを導入しました。データベースの知識やプログラミングの知識がなくても、ある程度ファイルレイアウト知識や画面レイアウトのセンスがあれば簡単にシステム構築することができました。
基幹系と呼ばれている生産管理システム、販売管理システムや部門独自の給与システム、会計システムを実現するためにも活用することができます。
システム構築を行いながら速やかにコンパイルも行うことができ、結果を確認しながらシステムを作っていくことができる点も魅力的です。複数部門で情報共有することができ、業務の効率化に貢献しています。
まだ業務として確立していなくても、今後確立していくことが必要と思われるシステムの構築にも適合していると思います。
Wagbyでは、導入前に無料トライアルを利用できます。一度アカウントを作成すれば、いつでもログオンが可能。期間制限はありません。1時間操作しないと自動的にログオフになりますが、このとき作成したアプリケーションやデータは保存されないので注意しましょう。
開発できるモデル項目数は300項目までで、本番運用を行うことはできません。無料トライアルを試し、実際に導入することになったら正式申し込みをしましょう。
正規契約後は月3回のオンラインサポートを受けることができます。これは価格に含まれているため、追加料金はかかりません。有料オプションとして、月10回のサポートの追加も可能です。ただし、サポートはWagbyの機能についての問合せのみとなっています。業務設計や帳票設計といった上流工程やカスタマイズのサポートは受けられないので注意が必要です。
公式ホームページ上に操作の詳しいマニュアルが記載されているので、不明点があればまずマニュアルを確認するとよいでしょう。
Wagbyを導入すれば3ステップで簡単にシステム構築することが可能です。また、クライアントの専用サーバ・データベースが用意されているため、障害発生時に他のクライアントに影響を波及させずにすむことも魅力的でしょう。ユーザー課金ではなく同時接続セッション課金方式なので、使い方によってコストカットも可能です。
ソースコードを書かずに、システムやアプリ開発ができるノーコードツール。業務改善のためには、解決したい課題に対応できるかはもちろんのこと、利用シーンにあったツール選びが大切。
トップページでは、業務効率化を目指す方向けノーコードツールの選び方を整理。ツールの機能特徴別におすすめを紹介しているので、ぜひお役立てください。
運営会社 | 株式会社ジャスミンソフト |
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所在地 | 沖縄県宜野湾市宇地泊1-25-15 |
TEL | 098-890-6036 |
公式HP | https://wagby.com/index.html |
タスクの効率化だけではなく、業務フローの改善につながるワークフロー機能を備えたおすすめのノーコードツールをご紹介。自社でデジタル化したい業務の範囲とツールの特徴を照らし合わせて、業務効率化にお役立てください。
選定条件:2023年3月15日時点でITreview「Webデータベース・ノンプログラミング開発」に掲載(※1)され、現在もサービス契約が可能な38社を掲載。うちワークフロー機能が搭載されていて、導入事例を掲載している会社18社より以下を選定。
SmartDB…調査対象の中で唯一、SaaS型ワークフロー市場全体・大企業市場シェアNo1.1を獲得(※2)し、WebDB・ワークフロー・システム連携などマルチに揃った機能を備えている。
kintone…調査対象の中で最安値である1ユーザーあたり858円(税込)/月から・最小5ユーザーから利用可能。
CELF…調査対象の中で唯一、Excelをそのまま取り込んで自動アプリ化する機能を備えている。
※1 参照元:ITreview(https://www.itreview.jp/categories/web-database)
※2 参照元:SmartDB(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/features/)テクノ・システム・リサーチ「2022年 SaaS型ワークフローメーカーシェア調査」より